モデルの路上スカウトは法律違反？声をかけられた際に気を付けること【モデル】

公開日：2021年09月29日　更新日：2024年7月16日

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路上でモデルをスカウトする行為は違法なのでは？

こんな疑問を感じたことがある方もいらっしゃるでしょう。

本記事では、路上でのスカウトが違法なのかについてと、違法な場合はどういった法律に抵触するのかを解説します。

スカウトされた時に正しく対処できる方法を知っておけば、不要なトラブルに巻き込まれる危険がなくなります。
ぜひ参考にしてください。

モデルの路上スカウトは法律違反なのか？

路上で「モデルになりませんか？」と声を掛けること自体は、法律違反ではありません。

しかし、場合によっては条例違反に当たることがあります。
下記で詳しく説明します。

健全なモデル事務所が、本当に加入して欲しい人に対して事務所への加入を誘う行為は、法律違反には当たりません。

モデルのスカウトに関連した内容で、法律違反が起きやすいのは、声をかける行為そのものではなく、その後のモデル事務所との契約に関しての部分です。

契約後に、高額な登録料を請求されるケースや、アダルトビデオへの出演を強要されるなどのトラブルが多発していて問題になっています。

こういったケースは、スカウトをした行為そのものではなく「契約に関連した詐欺行為」が法律に触れる部分になります。

「迷惑防止条例」が適用されている地域において、路上で声をかけてスカウトする行為は条例違反となり、罰則の対象です。

ただし、この条例においての¨スカウト¨とは、主に性的なサービスの求人に対するスカウトを指します。

モデルのスカウトも、性的サービスへのスカウトも、よく知らない人から見ると同じようにみえるかもしれません。

しかし、健全なモデル事務所が、相手側を不快にさせないように声をかける分には法律や条例上の違反には当たらないでしょう。

東京都は、迷惑防止条例によって人々に迷惑をかける客引き行為を禁止しています。

主に禁止されている客引き行為は以下の3つです。

ここで言うスカウト行為とは、キャバクラへの勤務を勧誘するものや、アダルトビデオへの出演を誘うもので、これらはすべて条例違反となります。

また、客待ち行為とは¨客引きをしよう¨という目的を持って、路上をうろうろしていたり、その場にいつまでも留まっていたりする行為を指します。

つまり、まだ声をかけず、いわば¨物色している状態¨でもすでに条例違反になっている場合があるのです。

多くの自治体で同等の条例がありますが、詳細については地域ごとに多少の違いがあるでしょう。

勧誘や客引きに似た行動の中でも、条例で認められている行為もあります。

客引きと見なされない行為とは主に以下の2つです。

チラシやティッシュなどの販促物を配る行為は、相手に無理に渡そうとしたり、渡した時に営業をしたりしなければ、迷惑防止条例には抵触しません。

しかし、公道で配布物を配る際には、その道路を使う許可（道路使用許可申請書）を、管轄の警察署へ届け出ないといけません。

また、店舗がある場合は、店の前に立って「どうぞご覧ください」や「いらっしゃいませ」と声かけすることは問題ありません。

いかがでしたでしょうか？

この記事をご覧いただくことで、モデルのスカウトに関する法律や条例についてご理解いただけたと思います。

モデルのスカウトはなんだか怪しい、スカウトされて騙された、といった噂話だけが出回っていて、条例などの詳しい情報を知らない方がたくさんいらっしゃいます。

スカウトのすべてが悪というわけでは無いので、自分でも知識をつけて、正しく見極める力を持てるようにしましょう。

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